名古屋院
/アネックス院
トライフィルプロ(サブシジョン)
トライフィルプロは、炭酸ガスを利用した剥離(サブシジョン)と薬剤注入を同時に行うことが可能な美容医療機器です。この機器は、ニキビ跡やしわ、毛穴の開き、肌質の改善に効果が期待できます。
専用の極細の針を皮膚に刺入し、高圧で炭酸ガスを注入することで瞬時に皮内の剥離を行います。その直後に注入される薬剤がコラーゲンの生成を促し、皮膚の再生を助けます。このプロセスの特長は、剥離した層に確実に薬剤を届け、炭酸ガスと薬剤の相乗効果により多様な皮膚症状の改善が期待できる点、及び再癒着を防止することができる点です。
特にクレーター状のニキビ跡など、硬化した瘢痕の治療に有効であり、他にも肌質の改善や若返り効果も期待されます。
炭酸ガスを皮膚内に高圧で射出し、癒着している組織を剥離して空間を作り出します。この技術はマイクロサブシジョンと呼ばれます。
マイクロサブシジョンで作成された空間に薬剤を注入します。事前に空間が形成されているため、薬剤の漏れが最小限に抑えられ、より効果的に薬剤を皮膚内に注入することができます。
最後に、炭酸ガスを再び射出することで、注入された薬剤が均一に分散し、さらに薬剤の外部への逆流を防ぎます。
また、炭酸ガスは「ボーア効果」という生理学的作用を持っています。皮膚内で炭酸ガスの濃度が高まると、ヘモグロビンから酸素が放出されやすくなり、組織への酸素供給が効率的に行われます。その結果、皮膚の血流が改善され、成長因子の活性化やコラーゲンの生成が促進されます。
この一連のプロセスにより、剥離された空間が新しく再生された皮膚で埋められることで、瘢痕(ニキビ跡を含む)、しわ、毛穴の開き、および全般的な肌質の改善が期待されます。
PDLLA(ポリ-DL-乳酸)を主成分とする製剤です。この成分はコラーゲン生成を促進し、肌のハリや弾力性を向上させます。主にニキビ跡、しわ、毛穴の開きなど、肌再生や若返りを目的として使用されます。注入後、1~2年かけて徐々に分解吸収されていきます。
ジュベルック 詳しくはこちら>>
スネコスはヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を特許比率で配合した製剤です。コラーゲンとエラスチンの合成を同時に誘発し、肌の弾力やハリを回復させます。特に目元の小じわや全体の肌質改善に効果があります。
スネコス 詳しくはこちら>>
炭酸ガスを高圧で射出することにより、皮膚内の剥離が促進されます。このプロセスは、癒着部位を剥がすだけでなく、ボーア効果による血液循環の改善とコラーゲンの新生を促す効果があります。
使用する薬剤によって様々な薬理作用が期待できます。トライフィルプロの施術では、主にコラーゲンの産生や皮膚再生を促進する薬剤が使用されます。
炭酸ガスによる剥離で事前にスペースを作ることで、薬剤の漏れが極めて少なく、確実に薬剤を目的の皮膚層に注入できます。
極細の針を使用し、的確にターゲット層に注入することで、ダウンタイムが短縮され、翌日からの日常生活への復帰が可能です。
この方式では、器械が皮膚を吸引しながら自動で薬剤を注入します。水光注射に似ていますが、注入前に炭酸ガスを使用して皮内に剥離層を作成し、薬剤の漏れがなく効果的に皮膚へ注入できる点が異なります。この方法は主に肌のリジュビネーション(若返り)、小じわの減少、毛穴の引き締め、および肌質の改善を目的として使用されます。
この手法では、医師が単独の針を用いて任意の部位と深さに炭酸ガスと薬剤を注入します。ニキビ跡や深い折りじわなど、皮膚の癒着が顕著な部位に対してピンポイントで薬剤を注入するために利用されます。
専用のハンドピースを用いて、炭酸ガスのみを射出する方式です。特に強い癒着がある部位では、マニュアルインジェクション方式では炭酸ガスによる剥離が困難な場合があり、そのような場合にはこの方法で事前に剥離を集中的に行います。
トライフィルプロは炭酸ガスによるサブシジョンが行えます。一方、通常の針・カニューレを用いたサブシジョンも行われています。下記は両者の比較です。
炭酸ガスによる サブシジョン トライフィルプロ |
通常の針・カニューレによる サブシジョン |
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技術レベル | 容易 | 経験が必用 |
施術時間 | 短い | 長い (術者のスキルによる) |
痛み | 小さい (表面麻酔は必要なことが多い) |
強い (注射による局所麻酔が必要) |
ダウンタイム | 短い | 長い |
リスク・副作用 | 内出血が生じる可能性はあるが、 その他のリスクは低い。 |
血腫ができる可能性がある。 |
メリット | ボーア効果が追加される。 真皮内へ注入ができる。 |
施術者のスキルによっては 非常に良い効果が得られる。 |
術後経過は手術方法によって多少差があります。
以下は大まかな目安を示します。
数日。
翌日より可能です。
翌日より可能です。
20~30分。
使用する薬剤に準ずる。
目安
ジュベルック:1ヶ月ごとに3回
スネコス:2週間ごとに3回
表面麻酔(塗る麻酔)を事前に行います。
ご希望により、ブロック麻酔、笑気麻酔を行うこともできます(オプション)
表面麻酔をするため、通常痛みは自制内です。
赤み、腫れ、痛み | 注射部位に一時的な赤み、腫れ、痛みが現れることがあります。これらは一般的な注射に伴う反応で、通常は数日で自然に軽減します。 |
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内出血 | 針の使用により、治療部位に内出血が生じることがありますが、これは約2週間で自然に解消されます。 |
感染 | 針による皮膚の穿刺は、稀に感染のリスクを伴います。適切な消毒と衛生管理により、このリスクは最小限に抑えられます。 |
アレルギー・アナフィラキシー | 注入される薬剤に対してアレルギー反応やアナフィラキシーが起こる可能性があります。 |
不自然な感触や外見 | 治療直後は皮膚の表面が一時的にぼこぼことした感じになることがありますが、通常は数日で自然に改善します。 |
下記のような方は施術を受けられませんのでご注意ください。
トライフィルプロは、CO2ガスを使用したマイクロサブシジョン(剥離)と治療薬の注入を組み合わせた先進的なドラッグデリバリーデバイスです。剥離されたスペースに薬剤が注入されるため、スムーズかつ漏れなく薬剤を皮膚に注入できます。主にニキビ跡、しわ(小じわ・折りじわ)、毛穴の開きを改善し、コラーゲン生成と皮膚の再生を促進するために使用されます。
極細の針を皮膚に刺入し、そこに炭酸ガスを射出します。これにより皮内が剥離されると同時に新しく空間ができます。その直後に薬剤を注入するため、スムーズに注入が行われます。最後に二度目の炭酸ガスが射出され、薬剤を拡散させ、逆流を生じにくくしています。
事前に表面麻酔を行いますので、治療中の痛みは強くはありません。ご不安な方は、笑気麻酔を併用するとより快適に施術を受けていただけます。
注射を行う施術のため、一般的な副作用には治療部位の一時的な赤み、腫れ、打撲などがあります。これらは通常、数日で解消します。重篤な副作用は稀ですが、感染、色素沈着、使用される治療薬に対するアレルギー反応が起こる可能性があります。
治療回数は個々の肌の状態や治療対象により異なりますが、最適な結果を得るためには通常3回から5回の施術が必要です。各施術は3~4週間の間隔を空けて行います。
ほとんどの方は、治療翌日には通常の活動に戻ることができます。ただし、治療後数日は肌の赤みを感じたり、皮膚の凹凸感を感じることがあります。また、内出血が生じた場合は、消えるまでには約2週間かかります。
※料金は税込表示です。
※上記には表面麻酔の料金が含まれています。
※上記は看護師施術料金です。医師施術の場合は1回+33,000円、3回+89,100円となります。
平成9年 | 大阪大学医学部 卒業 大阪大学医学部附属病院 大阪府立病院 (現大阪府立急性期 ・総合医療センター) |
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平成12年 | 大塚美容形成外科勤務 金沢院院長に就任 |
平成18年 | 大塚美容形成外科 名古屋院院長に就任 |
平成22年 | 医療法人一美会エースクリニック開設 |
令和3年 | 医療法人一美会エースクリニック大阪梅田院開院 |
令和4年 | 医療法人一美会エースクリニックアネックス院開院 |
令和6年 | 医療法人一美会エースクリニック大阪梅田HEPナビオ院開院 |
日本美容外科学会/日本再生医療学会/日本抗加齢医学会/日本レーザー医学会/日本眼形成再建外科学会
日本美容外科学会専門医
ウルセラ認定医/サーマクール認定医/ミラドライ認定医
ボトックスビスタ施注資格/ジュビダームビスタ施注資格
住所 | 〒450-0002
名古屋市中村区名駅4-10-25 名駅IMAIビル3F(名古屋院)・6F(アネックス院) ※初診カウンセリングご予約の方は3Fにお越しください。 |
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診療科目 | 美容外科、美容皮膚科、形成外科、皮膚科 |
診療時間 | 10:00~19:00 完全予約制 |
休診日 | 日・祝 |
医療法人一美会理事長 竹内孝基
エースクリニック名古屋院のトライフィルプロ紹介ページをご覧いただき、ありがとうございます。
トライフィルプロは、近年開発が盛んにおこなわれているドラッグデリバリーデバイスの一つです。ドラッグデリバリーデバイスには大まかに分けて、針を使用するタイプと針を使用しないタイプがありますが、ここでは針を使用するタイプに限定して話をすることにしましょう。
針を皮膚に刺して薬剤を注入するというと、そんなのは簡単だろうと思っている方は多いのではないでしょうか?しかし、実はそんなに簡単な話ではないのです。
針をどの深さに刺入しコントロールするのか?どのくらいの量を入れるのか?どれくらいの圧で入れるのか?薬剤の逆流はないのか?
きちんと薬剤を皮膚に注入するには、考慮しなければいけない要素が実はたくさんあります。特にニキビ跡のような瘢痕組織は、通常の皮膚の状態ではなく、癒着により組織の状態は大変硬くなっています。そのような場合、普通に注射していてはあまり薬剤が入って行かないのが実際です。
そのような注入上の問題があり、それら諸問題を解決する手段として活躍するのがこの「トライフィルプロ」です。この器械のユニークな点は、炭酸ガスによる剥離(サブシジョン)を自動で行ってくれる点です。剥離を先に行っているため、できた空隙に薬剤はスムーズに注入され、逆流もほとんど起こりません。そのため、用意された薬剤のほとんどを無駄なく皮膚に導入できるのです。
トライフィルプロは特に、ニキビ跡や、毛穴の開き、小じわや折りじわの治療と大変相性がいいです。これらのお悩みをお持ちの方は、本治療に興味のある方はぜひご相談ください。